朝、顔を洗おうとして前かがみになった瞬間。あるいは、床に落ちたものを拾おうとしたとき。「ピキッ」という感覚とともに、腰が動かなくなる。
浅口市金光町のMoveact金光店には、そうした急な腰の痛みでご連絡をいただくことがあります。夏の終わりから秋にかけては、特に増える時期です。
この記事は「予防」ではなく、今まさに痛くて、どう動けばいいか分からない方に向けて書いています。最初の48時間をどう過ごすかで、その後の回復のしやすさが変わってきます。まずは落ち着いて、順番に確認していきましょう。
この記事の内容
その痛み、まず医療機関へ行くべきサインがないか確認する
いちばん最初にこれをお伝えします。次のいずれかに当てはまる場合は、整体や鍼灸ではなく、まず整形外科などの医療機関にご相談ください。
- 足のしびれや、力が入りにくい感じがある(片足だけ、または両足)
- おしっこが出にくい、または漏れてしまう
- 安静にしていても痛みが強くなり続ける
- 転倒・尻もちなど、はっきりした外傷のあとに痛みが出た
- 発熱をともなっている
- がんの治療を受けたことがある、骨粗しょう症と言われたことがある
これらは、腰そのもの以外の原因が隠れている可能性を考える必要があるサインです。判断するのは医師の役割で、私たちの役割ではありません。迷ったときは、先に医療機関に行っていただくのがいちばん安全です。
上のどれにも当てはまらず、動作のときだけ痛む、という場合は、次の項目へ進んでください。
最初の48時間、体の中では何が起きているのか
急に腰が動かなくなったとき、多くの場合は腰まわりの組織に急な負担がかかり、その周囲の筋肉がこれ以上動かさないようにと固まっている状態です。痛みそのものより、「体が守りに入っている」と考えるほうが実態に近いことがあります。
この「守り」は、最初の1〜2日は必要なものです。ですから、この時期に無理に伸ばしたり、強く揉んだりするのは、体の判断に逆らう行為になります。
一方で、守りが必要以上に長く続くと、今度は動かさないこと自体が固さを呼びます。「守る時期」から「動き出す時期」へ、どこで切り替えるか。これが最初の48時間の考えどころです。
時間ごとの過ごし方の目安
発症からおよそ24時間まで:楽な姿勢を探す
この時期にすることは、ひとつだけです。いちばん痛みの少ない姿勢を見つけて、そこで休む。
多くの方が楽と感じるのは、次のような姿勢です。
- 横向きに寝て、両膝を軽く曲げ、膝の間にクッションをはさむ
- 仰向けで、膝の下に丸めた布団やクッションを入れて膝を立てる
どちらが楽かは人によって違うので、両方試して、痛みが少ないほうを選んでください。「正しい姿勢」を取ろうとしなくて構いません。この時期は楽であることが正解です。
また、丸一日ずっと寝たきりにする必要はありません。トイレや食事など、必要な動作は痛みの範囲内で行って大丈夫です。
冷やすか、温めるか
よく聞かれます。目安はこう考えてください。
発症直後で、熱っぽさやズキズキする感じがあるときは、保冷剤をタオルで包んで10〜15分ほど当てて休む、を数時間おきに。冷たすぎると感じたらすぐ外してください。
2日目以降、ズキズキが落ち着いて、こわばりのほうが気になってきたときは、入浴や蒸しタオルで温めるほうが動きやすく感じる方が多くなります。
判断に迷ったら、当てて気持ちいいほうを選んでください。体の反応がいちばん確かな目安です。
24〜48時間:こわいけれど、少しずつ動かし始める
痛みのピークを越えたら、痛みが出ない範囲で体を動かしていきます。ここで動かさずに寝続けると、回復に時間がかかることが知られています。
最初の一歩として、道具の要らないものを2つだけ。
1. 仰向けで、ゆっくり息を吐く
膝を立てて仰向けになり、鼻から4秒吸って、口から8秒かけて吐きます。これを5回。吐くときにおなかが自然にへこむのを感じられれば十分です。腰を動かさずにできるので、いちばん痛い時期からできます。
2. 膝を左右にゆっくり倒す
同じく膝を立てた姿勢から、そろえた両膝を痛くない範囲で右へ、戻して左へ。ここでのポイントは「行けるところまで」ではなく「痛くないところまで」。5往復で終わりにします。
どちらも、やっていて痛みが強くなるならその場でやめてください。「少し動かしたほうが楽になる」という感覚が出てくれば、動き出しの時期に入ったサインです。
やらないほうがいいこと
- 痛い場所を強く揉む、押す
- 「伸ばせば楽になる」と思って前屈を頑張る
- コルセットを2週間以上つけっぱなしにする(短期間の使用は動きやすさを助けますが、長く続けると支える筋肉が働きにくくなります)
- お酒で痛みをまぎらわせる
施術を受けるとしたら、いつからか
「すぐ行ったほうがいいのか、落ち着いてからか」というご質問をよくいただきます。
Moveact金光店では、痛みの強い時期は無理に動かさず、その方が楽に感じる姿勢を確認しながら、腰以外の部分(股関節まわり、背中、足首など)から負担のかかり方を見ていくという進め方をしています。腰そのものを強く触るのは、体が守りをゆるめてからです。
ですので、痛みが強い段階でご相談いただいても、その時期にできることから始められます。逆に「動けるようになってからでいいだろうか」というご相談でも問題ありません。どちらでも構いません。
金光店では柔道整復師・はり師・きゅう師の資格を持つ者が在籍しており、整体のほか鍼灸もご用意しています。どの方法が合うかは、その日の状態を伺ってからご提案します。
ご予約の空き状況は、下記のネット予約ページからそのままご確認いただけます。
※お電話が難しい時間帯でも、ネット予約は24時間ご利用いただけます。急な痛みで来店の可否に迷う場合も、まずは上の「先に医療機関へ行くべきサイン」をご確認ください。
痛みが引いたあとが、いちばん大事な時期です
ぎっくり腰は、一度おさまると「もう大丈夫」と感じやすいのですが、支える筋肉の使い方が変わらないまま元の生活に戻ると、同じことが起きやすくなります。
痛みが落ち着いてからの過ごし方については、こちらの記事にまとめています。
金光店のご案内
Moveact金光店
〒719-0104 岡山県浅口市金光町占見新田283-1 2階
電話 050-5369-1139
浅口市金光町を中心に、里庄町・鴨方・寄島・玉島方面からもお越しいただいています。
この記事の監修:Moveact代表 三上尚志(柔道整復師・はり師・きゅう師)
倉敷市出身。ロサンゼルス・ドジャースでのインターンや高校野球岡山県代表の甲子園帯同、パラ卓球日本代表へのトレーニング指導などに携わり、整体・鍼灸・ピラティスを組み合わせて一人ひとりの体に合わせたサポートを行っています。
※この記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、個別の状態に対する判断を示すものではありません。症状が続く場合や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。