倉敷市玉島中央町のMoveact玉島店です。ピラティスのご相談で「反り腰なので直したい」というお声を、本当によくいただきます。ところが実際にお体を見せていただくと、ご自身で反り腰だと思っていた方が反り腰ではなかった、ということも珍しくありません。
この記事では、反り腰と骨盤の前傾がどういう関係にあるのか、ご自宅でできる確かめ方はどこまでなのか、そして「反っているから伸ばす」がうまくいかない理由を整理します。骨盤の話は情報が多くて混乱しやすいところなので、順番に見ていきます。
骨盤が前に傾くと、腰はどうなるか
骨盤は、上半身と脚をつなぐ土台です。この土台がわずかに前に傾く(前傾する)と、その上に乗っている背骨の腰の部分は、バランスを取るために反りが強くなります。これが「骨盤前傾に伴う反り腰」と呼ばれる状態です。
ここで大事なのは、骨盤の前傾そのものは異常ではないということです。骨盤はもともと少し前に傾いた位置にあるのが自然で、傾きが完全にゼロになることはありません。問題になるのは「傾きが大きいこと」ではなく、その位置から動かせなくなっていることのほうです。
骨盤を前にも後ろにも自分で傾けられる方は、多少前傾が強くても困りません。逆に、傾きが軽くても、そこから1ミリも動かせない方は腰に負担が集まります。ピラティスでお手伝いしているのは、角度を作り直すことではなく、この動かせる幅のほうです。
ご自宅でできる、2つの確かめ方
厳密な評価は難しいのですが、ご自身で当たりをつける手がかりはあります。どちらも1分かかりません。
1. 壁に背中をつけて、腰の隙間を測る
- かかと・お尻・背中・後頭部を壁につけて立ちます。足は壁から少し離してもかまいません。
- 腰と壁のあいだに、手のひらを差し込みます。
- 手のひらが1枚すっと入り、それ以上は入らない——これが一つの目安です。
握りこぶしが入るほど空いていれば、腰の反りが強めかもしれません。逆に手のひらすら入らない場合は、反っているのではなく丸まっている可能性があります。反り腰だと思っていた方が、実は後者だったというのがよくあるすれ違いです。
2. あおむけで、骨盤を前後に動かしてみる
- あおむけになり、両ひざを立てます。
- 息を吐きながら、腰を床に押しつけるように骨盤を後ろへ倒します(尾骨が少し浮く感じ)。
- 息を吸いながら、腰と床のあいだに隙間を作るように骨盤を前へ倒します。
- これをゆっくり5往復。途中で止められるか、左右にぶれずに動くかを見ます。
片方向にしか動かない、動かそうとすると腰に痛みが出る、脚や肩に力が入ってしまう——このあたりが当てはまるなら、角度より先に「動かせる幅」を取り戻すところからです。
「反っているから伸ばす」がうまくいかない理由
反り腰と聞くと、多くの方が腰の前側(股関節の付け根)を伸ばすストレッチに向かわれます。方向としては間違っていません。ただ、それだけを続けても変化が出にくい方には、共通する背景があります。
腰が反っている状態を、腰の筋肉だけで支えてしまっていることです。本来はおなかの深いところの筋肉と、お尻まわりの筋肉が一緒に働いて骨盤の位置を保ちます。ここが休んでいると、伸ばした直後はゆるんでも、立ち上がって数分でもとの位置に戻ります。
ですから順番としては、①骨盤を前後に動かせるようにする → ②動かした位置を、おなかとお尻で保てるようにする → ③その状態で歩く・立つ、という流れになります。伸ばすのは①を助けるためであって、それ単独では土台が変わりません。
今日からできる、順番どおりの3ステップ
ステップ1:骨盤を動かす(1日1回・5往復)
上の「2」の動きをそのまま使います。呼吸に合わせて、ゆっくり。回数を増やすより、腰以外に力が入っていないかを確かめながら行うほうが役に立ちます。
ステップ2:おなかの深いところを働かせる(1日1回・左右各5回)
- あおむけでひざを立て、骨盤を真ん中(腰と床のあいだに手のひらが軽く入るくらい)に置きます。
- 息を吐きながら、片脚のひざを胸のほうへゆっくり持ち上げます。
- このとき骨盤が動かないことが目的です。動いてしまうなら、脚を上げる高さを下げてください。
- 息を吸いながら戻し、反対側も同じように。
ステップ3:お尻を思い出す(1日1回・10回)
- あおむけでひざを立て、息を吐きながらお尻を持ち上げます。
- 持ち上げる高さは、腰が反らない範囲まで。高く上げるほど良いわけではありません。
- ゆっくり下ろします。腰ではなくお尻の裏側に働いている感じがあれば十分です。
3つ合わせて5分ほどです。毎日続けるほうが、週末にまとめて行うより体は覚えます。
それでも変わりにくいと感じたときは
ご自身で続けていて「動かしているつもりだが合っているか分からない」「片側だけやりにくい」と感じるとき、多くの場合はやり方ではなく気づいていない代償の動きが起きています。骨盤を動かしているつもりで胸で動いていた、というのは非常によくあることです。
Moveact玉島店のピラティスでは、まず今の骨盤がどのくらい動くのかを一緒に確認するところから始めます。マットの上での基本の動きを、体の使い方をひとつずつ言葉にしながらご案内しますので、運動が久しぶりの方や、体がかたいと感じている方にもご参加いただけます。個人差がありますので、その日のお体に合わせて内容を調整します。
倉敷市玉島・新倉敷エリアで骨盤まわりや反り腰が気になっている方は、お気軽にご相談ください。ご予約は下記のページから承っております。
Moveact玉島店|〒713-8122 岡山県倉敷市玉島中央町3丁目911-186 2F/電話 050-5369-1139